NゲージTOP→販売形態と流通
近年、コスト削減のために製造拠点を中国に移すメーカーが現れています。
特定の列車編成や特定の番号の機関車などを製品化し、1回限りの生産とする、いわば限定品とした販売方法も増えています。
トミーは1980年代後半に香港製貨車の販売を中止後は日本国内でのみ製造してきましたが、現在では再び中国でも製造を行っています。
ただし、中国生産については鉄道模型メーカーに限らずどの分野の製造業にも言えることです。
かつてに比べ中古市場が拡大しているのも近年の特徴です。
またインターネットが普及し、再生産を行わない製品や高い人気によって品不足となった希少商品はネットオークションでも取引されるようになりました。
オークションでの価格は市場原理で決定され、従来の中古Nゲージ販売店が販売経路をほぼ独占していた状態より中古品価格の透明性は高まったと同時に、投機的な取引が問題視されることもあります。
日本でNゲージブームが去ってから次第に百貨店、玩具店でのNゲージの取り扱いは減少していく一方、1990年代後半から、それまで鉄道模型とは縁のなかった家電系量販店と成長著しい玩具系量販店がNゲージの取り扱いを始め、量販店は百貨店、玩具店に代わって模型専門店に足を運ばない層にもNゲージを広める役割をはたしています。
当初、量販店は模型専門知識を備えたスタッフをほとんど持たなかったのですが、他店との差別化や顧客サービスのため専門知識を持った販売員を置く店もあります。
また一般の模型店の中にも売り場を量販店型に改装するところも出てきています。
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