1970年代-1980年代前半 | 歴史

NゲージTOP歴史→1970年代-1980年代前半

歴史

1970年代-1980年代前半

1974年、トミー(後のタカラトミー)が「トミーナインスケール」ブランドで、香港のケーダー社の製造による日本型車両の製品化を開始しました。
1976年には従来の「トミーナインスケール」に代わり、日本国内製造の「TOMIX(トミックス)」ブランドの展開を開始しました。
同ブランドでは日本初の道床付き組み立て式レールシステムを採用しました。
1975年以降、「学習研究社」や、「ホビーショップMAX」(後のグリーンマックス)、「永大」(後に倒産し学研が引き継ぎ)、「エンドウ」、「中村精密」(一部製品をハセガワが引き継ぎ)、「しなのマイクロ」(後のマイクロエース)などが参入しました。
1970年代後半から、「L特急・ブルートレインブーム」とあいまった「Nゲージブーム」の盛り上がりのなかで、「フジミ」・「バンダイ」・「アオシマ」などのプラモデルメーカーでも、NゲージサイズのL特急やブルートレインのプラモデルを発売しました。
イタリアの「リマ」が国鉄485系電車を発売したのもこの頃で、日本以外のメーカーが自社ブランドで日本型のNゲージを製品化したことは、非常に珍しいです。
1979年にはNゲージファンを対象に、東京科学技術館、大阪科学館で「日本鉄道模型ショー」が開催されました。
鉄道模型ショーは、その後も開催され続ける恒例行事になっています。
また、Nゲージに対する注目が増す中で、Nゲージメーカーの業界団体である「日本Nゲージ鉄道模型工業会」が発足し、メーカーの垣根を越えてNゲージの普及と発展が目指されました。
このように、ブームにより飛躍的に普及したNゲージですが、盛り上がりは一時的なものにとどまり、期待された大衆的なホビーとして定着するまでには至りませんでした。
ブームのピークは1980年から1981年で、1984年頃には終息を迎えました。